住民税の得する支払い方を考えてみた

税金・保険

今年(2022年)は、度重なる損切り&強制ロスカットで、大赤字ですが、去年は数字上、FX等の所得が多かったので、自分で住民税をめっちゃ支払うハメになってます。
どうにか、お得に支払う方法は無いのか、いろいろ調べた結果・・・。

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住民税の基本

給与や年金以外の所得がある方は、所得税の確定申告をすると、自動で住民税の申告もされています。
(確定申告書の第二表「住民税に関する事項」の中に、住民税の納付方法を選択する欄があります。)
FX等を行っている方は、ほぼ全員「自分で納付(普通徴収)」を選択されていると思います。

普通徴収による住民税の納付

前年1年間の所得を元に住民税が決定し、会社員の方は特別徴収分は会社へ通知、その他の所得に係る普通徴収分については、毎年6月上旬頃に納付書が本人宛に郵送で届きます
普通徴収の場合、6月・8月・10月・翌年1月の合計4回にわけて、住民税を納めることになります。 6月にまとめて4回分の納付書が届くので、それぞれの納付期限までに納付します。

第一期第二期第三期第四期
6月30日8月31日10月31日翌年1月31日
住民税の納付期限-普通徴収の場合

4回分の納付書が一括で送付されるので、「分けて支払うのは面倒!」「忘れそう!」という方は、納付期限より先にまとめて支払ってもOKです。

住民税の支払い方法は?

住民税には、以下のような納付方法がありますが、 納付方法の選択肢は、お住まいの自治体によって変わるので確認が必要です。
私の住んでいる自治体では、住民税の「4.クレジットカード払い」は未対応でした。

  1. 納付書を窓口へ持参して支払い(銀行、ゆうちょ、コンビニ、役所等)
  2. インターネットバンキング、ATM納付(ペイジー対応の場合)
  3. 銀行口座振替(予め手続きが必要)
  4. クレジットカード払い
  5. スマートフォン決済アプリで電子マネー納付(PayPay、LINE Pay、auPAY、d払い等)

※ちなみに、1枚の納付書の金額が30万円を超えている場合は、納付書にバーコードが無く、コンビニ支払いやスマートフォンアプリでの決済はできません
また、金額を訂正したもの期限切れの納付書も、コンビニやスマートフォンアプリで利用できません。

納付書で窓口納付しない場合の注意点

領収書が発行されない
納税証明書の発行に時間がかかる

納付書を使って、取扱窓口で住民税を納付した場合は、領収証を受け取ることができますが、インターネットバンキングやクレジットカード、スマホアプリ等で納付した場合、領収証は発行されません。(口座振替の場合も、最近は「口座振替領収証書」・「口座振替領収のお知らせ」等の発送を廃止している市町村が増えています。)
納税証明書が必要な場合は、発行に手数料がかかる場合も多く、納税の確認までにも時間がかかります。
別途領収証が必要な場合は、納付書を使って納めましょう。

手元に残った納付書による二重納付に注意

元に残った納付書はコンビニエンスストア等で納付可能となっているので、二重納付しないように注意が必要です。

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ポイントが付きそうな支払い方法を検討

電子マネーやクレジットカード等、支払いに際してポイント付与がありそうな支払い方法3つを検討してみました。

1.コンビニ窓口で電子マネー支払い

住民税の支払いに利用できる主なコンビニと利用可能な支払い方法をいくつかご紹介します。

  • セブンイレブン……現金、nanaco
  • ファミリーマート……現金、ファミペイ
  • ローソン、ナチュラルローソン(ローソングループ)……現金
  • ミニストップ……現金、電子マネーWAON
  • デイリーヤマザキ……現金

ちなみに、クレジットカードで税金を支払えるコンビニはありません。
また、コンビニの中には楽天ポイントカード、dポイントカード、Tポイントカードなどのポイントカードを利用できるお店も多いですが、税金を支払う際にポイントカードでポイントを貯めることはできません。

住民税をコンビニで支払ってポイント還元を受ける方法は?

住民税をコンビニで払う場合、ポイント還元を受けられる方法は以下の3つしかありません。
税金支払い時にポイントは付かないですが、対応するクレカでのチャージの際にポイントが付くようになっています。

  1. セブンイレブンnanacoを利用(セブンカード・プラスでチャージで0.5%ポイント還元)
  2. ファミリーマートファミペイを利用(ファミマTカードでチャージで0.5%ポイント還元)
  3. ミニストップWAONを利用(イオンカードセレクトでチャージで0.5%ポイント還元)

電子マネーのチャージ上限額や支払い上限額に注意

どのコンビニでも、電子マネーにチャージできる金額の上限や、1回の支払いで使える上限額が、およそ5~10万でした。
私の場合、納付書の1枚あたりの金額が20万円前後で、どこも使えないことが分かり、断念。。。
自動車税等、他の場面では使えそうなので、それぞれのチャージ&支払い方法は、また別でまとめたいと思います。

2.クレジットカード払い

私の住む市町村では未対応でしたが、所得税支払いの時にも検討したクレジットカード払い。
1回あたりの支払い上限額が100万円未満、という自治体が多く、高額納税も可能です。
システム手数料(決済手数料)と、使いたいクレジットカードのポイント還元率を見比べて、お得になるなら、使ってみたい支払い方法です。

住民税のクレジットカード払いに対応した地方自治体

住民税のクレジットカード払いについては自治体によって対応が異なります。
各自治体のHP等で、現在の対応状況をご確認ください。

都道府県市町村
北海道札幌市、小樽市、岩見沢市、紋別市、名寄市、根室市、千歳市、富良野市、恵庭市、倶知安町、余市町、鷹栖町、新ひだか町、浦幌町、弟子屈町
岩手県滝沢市
宮城県蔵王町、大河原町、大和町
山形県寒河江市、上山市、村山市
福島県いわき市、須賀川市、南相馬市
茨城県水戸市、日立市、石岡市、龍ケ崎市、下妻市、常総市、取手市、つくば市、鹿島市、守谷市、坂東市、神栖市、行方市、つきばみらい市、小美玉市、美浦村、境町
栃木県鹿沼市、小山市、那須塩原市、さくら市、那須町
群馬県前橋市、高崎市、伊勢崎市
埼玉県さいまた市、飯能市、戸田市、入間市、志木市、新座市、久喜市、北本市、日高市
千葉県市川市、船橋市、館山市、成田市、柏市、流山市、富津市、浦安市、富里市、香取市、東庄町、横芝光町
東京都墨田区、江東区、品川区、目黒区、世田谷区、荒川区、豊島区、足立区、葛飾区、立川市、武蔵野市、昭島市、小平市、国分寺市、東大和市、西東京市
神奈川県相模原市、平塚市、厚木市、湯河原町
山梨市富士吉田市、韮崎市、笛吹市、甲州市
新潟県長岡市、湯沢町
富山県砺波市、射水市
長野県須坂市、軽井沢町、白馬村、山ノ内町
岐阜県美濃加茂市、各務原市、可児市、本巣市、下呂市、御嵩町
静岡県焼津市、藤枝市、森町
愛知県一宮市、瀬戸市、春日井市、安城市、蒲郡市、長久手市、東郷町
三重県松阪市、鈴鹿市、亀山市、いなべ市、明和町
滋賀県草津市、東近江市
京都府亀岡市、南丹市
大阪府豊中市、泉大津市、和泉市、箕面市、四條畷市
兵庫県西宮市、相生市、赤穂市、川西市、宍粟市、たつの市、多可町、神河町、太子町、上郡町、佐用町
鳥取県米子市、三朝町、大山町
岡山県総社市
山口県長門市
福岡県篠栗町
佐賀県佐賀市、鳥栖市
長崎県南島原市、波佐見町
沖縄県石垣市、竹富町
2022年7月末調べ

住民税をクレジットカードで支払う流れ

各市区町村のHPより、「クレジットカード納付サイト」にアクセスします。
納付通知書を元に、納付額やシステム手数料(決済手数料)を確認し、支払い手続きに進みます。

システム使用料(決済手数料)が大きなネック

住民税のクレジットカード払いにはシステム手数料(決済手数料)がかかります。
手数料は自治体によって異なります。
クレジットカードのポイント還元率とシステム手数料をしっかり計算する必要があります。
例えば札幌市では以下のようになっていました。国税の手数料より高い!

納付額決済手数料(税込)
1~10,000円110円
10,001~20,000円220円
20,001~30,000円330円
30,001~40,000円440円
40,001~50,000円550円
50,001~60,000円660円
60,001~70,000円770円
※以降、納付額が10,000円増えるごとに110円(税込)ずつ加算されます。

3.スマートフォン決済アプリ

私の住む市町村で利用できるのは、「PayPay(ペイペイ)」と「PayB(ペイビー)」というよく分からない決済アプリだけでした。
全国ほとんどの自治体で「PayPay(ペイペイ)」は対応しているようです。
また、利用できるのは、バーコードが印字されている30万円未満の納付書だけになります。

悲報:2022年3月で「PayPay請求書払い」のポイント還元が終了

去年は、私もPayPayで住民税を支払って、0.5%のPayPayボーナス(現在はPayPayポイント)を受け取っていました。
しかし、今年度から「PayPay請求書払い」によるポイント還元が終了しています。
0.5~1.5%のボーナス付与条件を決める「PayPayステップ」のカウント(決済回数・利用金額)対象にはなっていますが、1ヵ月で30回以上PayPayを使うことは無いので、金額が大きくても全く関係ありません。

また、決済方法は『PayPay残高からの支払いのみ』で、「クレジットカードからPayPay残高へチャージ」は実質終了しているため(以前PayPayカード・ヤフーカードで本人認証サービスに登録していた人は、PayPay残高へのチャージが引き続き可能)、チャージでポイントが付くこともありません。

他のスマートフォン決済アプリの還元率

・au PAYの「請求書支払い」では、au PAYへのクレカチャージでポイントが貯まり(クレカによる)、支払い時も0.5%のPontaポイントが貯まります。
チャージに利用できるクレジットカードは限られていて、ポイントが付くかどうかもクレカによりますが、au PAY ゴールドカードでチャージをすると、最大2.5%のPontaポイント還元

・FamiPayの「請求書支払い」では、「ファミマTカード」でチャージして0.5%ポイント還元、または「ファミペイ翌月払い」の設定で0.5%還元。支払い時には、1件あたり10ボーナスが付きます。

・d払いの「請求書払い」では、dポイントは付きません。

LINE Pay の「請求書支払い」では「Visa LINE Payクレジットカード」での「チャージ&ペイ」支払いで0.5%のLINEポイントを還元(またはVisaブランドの「三井住友カード(ANAカードを除く)」での「チャージ&ペイ」支払いで0.5%のVポイント付与)

チャージ上限額と支払い上限額に注意

決済アプリ毎に、チャージ上限額と支払い上限額が決まっています。
高額納税に利用しやすいのは、やはりPayPay。

チャージ可能額支払い上限額最高還元率
PayPay 請求書払い50万円(過去24時間、銀行口座・銀行ATM等)50万円(過去24時間)なし
au PAY 請求書支払い100万円30万円(1回あたり)2.5%
FamiPay 請求書支払い銀行口座:5万円(1日あたり)→30万円(1ヵ月あたり)
ファミマTカード:10万円(1日あたり)→100万円(1ヵ月あたり)
49,999円(1回あたり)0.5%
d払い 請求書払い10万円(1日あたり)→20万円(1ヵ月あたり)30万円(1回あたり)なし
LINE Pay 請求書支払い100万円(1日あたり、提携銀行口座)49,999円(1回あたり)0.5%
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まとめ

  • (30万円未満)1番の還元率は、au PAYの「請求書支払い」。支払先の地方公共団体が対応しているなら、ぜひ使いたい。
  • (5万未満)セブンカード・プラス/ファミマTカード/イオンカードセレクトのどれかを持っているなら、コンビニ払い
  • (30万超)支払先の地方公共団体が対応していて、ゴールドカード等の高還元率カードをお持ちの場合、ポイント還元率と決済手数料を計算して、クレカ払い
  • (どれにも当てはまらない)どうやってもポイントは貯まらないので、銀行に行く手間、支払いに行く手間等を考えて、お好きな支払い方法で。

私の場合、地方公共団体がau PAYでの支払いに対応してれば、au PAYの「請求書支払い」1択でしたが、残念ながら未対応でした。
1期はPayPayで支払いましたが、2期も慣れと手軽さでPayPayになりそうです・・・。

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