職業訓練のはなし1 -こんな感じ

セミリタイア

会社を辞めた後、2021年10月から、6か月間の公共職業訓練に通っています。
実は2回落ちて、3回目の挑戦で受かりました。

職業訓練を受けた理由や、落ちた話はまた今度。
今回は授業の内容や、集まる人々について、ご紹介。

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職業訓練の1日

職業訓練は、通常、土日祝日はお休みで、平日月曜~金曜まで毎日、50分授業が6時限あります。(地域や受ける講座によって時間は変わるようです。)
月に1日程度、平日休みの日がありました。(時間数調整のため?)
1日の時間割は以下のとおり。

時間割
1時限 9:45~10:35
2時限 10:45~11:35
3時限 11:45~12:35
お昼休み 12:45~13:25
4時限 13:25~14:15
5時限 14:25~15:15
6時限 15:25~16:15

民間に委託された講座のためか、朝がゆっくりで助かります。
大体、丸1日同じ科目の授業で、同じ先生が教えてくれます。
たまに、午前と午後で先生が交代する日があります。
現在、コロナ禍のため、マスク着用で、座席は1つ置きです。
お昼ご飯を外に食べに行っても構わないのですが、お昼休みが45分と短く、寒いのもあり、ほとんどの人が自席でお弁当や、買ってきたものを黙々と食べています。

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受講している講座は

「WEB・プログラミング科」という、プログラミングとWebサイトの制作が学べる講座です。
しかし、最初の1か月は、Microsoft ExcelやWord、Accessをやっていました。
その他、職業訓練なので、職業支援の日が何日かあり、ジョブカードの書き方やビジネスマナー等についての授業もあります。
科目とその内容もご紹介。

科目内容感想時間数
安全衛生安全衛生について最初のオリエンテーションを兼ねてという感じ1
ビジネスソフト実習Word基本、Excel基本
Excel応用、Access基本
Access応用
FOM出版のテキストに沿って、一通り操作する感じ。先生が丁寧に教えてくれます。
私にとっては内職自習時間になりました。
90
IT概論論理回路とCPU
プログラムとアルゴリズム
ネットワーク等
理系大学生が使うような文字だらけで高いだけの教科書に沿って、ただ話を聞くだけの時間。日本語なのに言っていることが分からない苦行。
私は昔、シスアド(現ITパスポート)を取得しているので、辛うじて付いていけた感じですが、半分以上の人は諦めモード。
90
就職支援対策ジョブカード作成、自己PRの書き方、面接対策
キャリアコンサルティング
月に1回程度、ちりばめられています。履歴書や自己PRの書き方等、今まで教えられたことが無かったので、ちょっと新鮮でした。
後半には模擬面接等をしていただける、と聞いていましたが、キャリアコンサルタントと個別面談の時間で、たぶん誰も面接練習はしていないようです。
18
プログラミング概論マクロ・VBA、変数と定数、配列、デバック知識MFO出版のマクロ・VBAのテキストを使い、一通り操作しました。
こちらの先生は、やる気がなく、ほぼ自習でした。
78
プログラミング実習VBAの基本操作、Pythonの基本操作、Pythonを使ってExcelの自動化概論の続きで、VBAは実践版テキストに沿って操作。
Pythonもテキストを買いましたが、同じ環境が作れないということで、紹介されたサイトを見ながら自分でやってみる、という自習スタイルでした。(教科書不要だった・・・)
ほぼ全員、先生に対して諦めモード。
90
WEB概論WEBデザイン、ユーザビリティ、HTML・CSS基本こちらも「初めてのHTML・CSS」的なテキストに沿って、実際にサイトを作りながら、HTMLやCSSの書き方を理解&覚えていく感じです。
全て無料のソフトを使うので、PhotoshopやIllustratorは使えず、デザインはほぼやっていません。
24
HTML・CSS実習上記の続きという感じ。試験は、Wordで作ってある文書を元に、自由にデザインも加えて、デザインカンプを作り、サイトページも作りました。90
JAVA Script実習テキストに沿って、入力しながらJAVA Scriptの基本的構文を理解していきました。90
WEBサイト等制作実習座席で決まった5人1組のチームでサイト制作を行っています。
内容は、既にあるイケてないHP(地元の観光地公式サイト)をリニューアルする想定で作成しています。就職活動も同時に行うように言われており、欠席者も増えてきて、打ち合わせができません。リーダーシップ取る人もおらず・・・
96

学校もそうだと思いますが、職業訓練も先生によって理解度が大きく左右されます。
お金を自分で払っていないので、文句は言えませんが、プログラミングの先生が最悪です。
大学や専門学校でも教えているようですが、「プログラミングは教えられるものではない」、「ペースは人それぞれだから自分で読みながら進めて」と言って、ほぼ1日自習なら、独学とほぼ変わらず、先生の意味が無いのでは?と思ってしまいます。

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教室の様子や環境

こちらも受ける講座や場所によって大きく変わると思います。
最初に受験したポリテクセンターは、広めの教室で、食堂(ご飯は出ない、スペースのみ)もあり、一人ひとりにロッカーもありました。机も広めで、デスクトップパソコンが置かれており、良さげな環境でした。

教室と施設

しかし、今通っている講座は、専門学校も運営している民間の業者が委託を受けているのですが、教室は専門学校の中ではなく、古びたビルの1室を借りておこなっています。
(12月には、上の階の排水管から水漏れ事件もありました・・・)
トイレも女性用1つ、男性用1つしかなく、机といすは公民館にあるようなもの。(ガタガタします)
ロッカーはなく、休みの日に他の研修等で使うことがあるので、荷物や教科書は全部持って帰るように言われています。
(私は、寒くて持参したひざ掛け2つを、机の中に置いてきてますが・・・)

コロナ禍ということもあり、入り口のドアが常に開放されており、足元がかなり冷えます。
エアコンは強で入れいているので、顔だけのぼせて足が冷える。
オシャレなんて全無視で、フリースのパーカーを腰に巻いて、裏地フリースのパンツに、ハイソックス、レッグウォーマー、ムートンブーツを履いて、モコモコひざ掛け2枚巻いても、膝や足首が冷えて、授業に集中できません・・・

貸し出されたパソコンのスペック

「WEBプログラミング」という名前の講座でありながらCeleronのノートパソコン。メモリは去年4GBだったのを、一応足して8GBにしたようです。スペックが低すぎて、イマドキ、起動にこんなに時間かかる?というものを使っていました。
が、12月に委託元の高等技術学校の職員さんと面談があり、おそらく全員が訴えた結果、12月末に、別のノートPCに入れ替えがありました。Core i5のパソコンに代わりました。
あっ、マウスは有線で、超使いにくいです。

ネットワーク環境がさらに最悪

遅っっそいWi-Fiなんです。
15人がGoogleで調べものをしようとすると止まる。
なのに、授業に必要なソフトがインストールされていないため、ダウンロードする必要があります。VScodeをダウンロードするのに、5人ずつに分けても、1回に30分以上時間がかかります。
新しい授業が始まると、そのためのダウンロードや設定で半日が終わる、という始末。
せめてLANケーブルを引けば良いと思うのですが、借りてるビルの1室で、そこまで費用かけたくないんでしょうね。
ちなみに、年末のパソコン入れ替え時に、USBメモリは使えないのでGoogleドライブを使ってデータ移行しましたが、5人ずつ順番に行い(その間、他の人はネット使用禁止!)、丸1日かかりました。

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職業訓練に通う人は、どんな人?

まず、この講座が6か月間ということで、半年間働かなくても構わないという人達の集まりです。
今まで経験した、学校とも会社とも、バイト先や習い事のメンバーとも違う、バラッバラで、今まで出会わなかった、(自分も含め)働くのには向いていなさそうな人達でした。
15人定員中、女性9名、男性6名で、年齢は一番下が23歳ぐらいから、最高年齢は、恐らく50代の男性だと思います。

メンバー同士、会話がほぼ無い(笑)ので、最初の自己紹介の話から推測すると、女性は30代主婦が多いようです。旦那の転勤で仕事辞めて引っ越してきた、という方が4名いました。

「WEB・プログラミング科」ですが、WEB系やシステム系の仕事をしていた人は3人のみでした。
(元社内SEの男性1名、WEBデザイナーだった女性2人)
介護職だったという人もおり、最初1か月のExcel等の授業を見ていると、Excelで関数を使ったことが無い人がほとんどで、パソコンに不慣れな人も意外と多くてビックリしました。
競争率が高い中、どういう基準で選ばれたのか不思議です。

授業中寝ている人や、スマホをいじっている人も多いです。(15人しかいないので、かなり目立ちます。)
貸し出されているパソコンを2か月目でウィルス感染させた強者もいます。

まともそうだなー、制作実習で同じグループになりたいなーと思っていた元WEBデザイナーさんは、12月中に就職を決めて、早々に去っていきました。
やはり、まともな人は職業訓練を受けないみたいです(笑)

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職業訓練と集まる人 まとめ

環境は、その地域、訓練の内容、主催者と委託先によって大きく異なります。
そして、ネットで検索しても、なかなか個別の情報は出てこないので運次第だと思います。
内容は、「簿記講座」や「MOUS合格講座」のように目的がはっきりしているもの以外、期待はできないかもしれません。

ネットでは「職業訓練で出会った仲間と励まし合い、頑張っています」という声も見かけますが、私は年齢がバラバラでも刺激を受けることはなく、仲良くなりたいと思う人は残念ながらいませんでした。
講座の期間によるとも思いますが、一定期間働かなくても構わないと思っている人達の集まり、ということです。

授業料無料というメリットと(雇用保険受給者資格のある人は、受講中その期間が延長されるメリット)、自分の時間をそれに充てる価値があるのか、よく考えて受けた方が良さそうです。

個人的には、時間がもったいないと思いながらも、今しかできない面白い体験ができているな、とも思っています。
1番のメリットは、雇用保険の受給期間が延びることですが)

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