職業訓練のはなし2 -選考試験2回落ちた

セミリタイア

2021年10月から、6か月間の公共職業訓練に通っています。
選考試験を3回受験し、2回不合格、最後の3回目で無事合格できました。
私が受験した職業訓練の選考試験についてご紹介します。

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職業訓練の選考試験

職業訓練の選考試験は、面接筆記の2つです。
筆記試験に決まった形はないようです。全国で同じ試験を実施するのでなく、都道府県・職業訓練校によって試験内容が異なります。
面接に関しても、個人面接とグループ面接の両パターンがあるようです。

また、職業訓練校の試験はいつでも受けられるわけではなく、募集段階で訓練期間が決まっており、それにあわせて募集期間と試験日、合格発表日も決まっています。
応募期限を過ぎると試験は受けられなにので、気になっている方はハローワークのサイト等をチェックしておきましょう。
(私が退職日を決めたのも、職業訓練開始のタイミングを少し意識していました。)
また、職業訓練校に通うには、試験に合格するだけでなくハローワークからの指示も必要です。
受けたい訓練が見つかったら、まずはハローワークへ相談に行きます。
開校日に退職済みであれば、退職前でも応募は可能です。

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筆記試験の内容と難易度

職業訓練校の筆記試験は、主に、国語と数学からの出題です。
難易度は中学校卒業程度です。しかし、素因数分解や、確率の解き方等、忘れている人も多いのではないでしょうか?

主に以下の内容で出題されることが多いようです。

  • 簡単な読み書き
  • 四字熟語
  • 計算問題
  • 2次関数
  • 文章問題
  • 一般常識

各都道府県や職業訓練校の一部は、過去の試験問題をサイトに掲載しています。過去問をチェックし、試験を受ける職業訓練校の難易度を事前に確かめておくと安心だと思います。
私の場合、2回目受験時は、見学会に参加した際に、過去問題を配布してくれたので、十分な準備ができました。

実際に受けた試験内容

3回受験のうち、2回はポリテクセンター主催の訓練で、最後の1回は、地元の高等技術専門校が民間へ委託した訓練でした。
 ▼実際の訓練の内容はこちら


主催によって、筆記試験の内容が大きく異なっていました。

筆記試験の内容

・ポリテクセンター主催
A4用紙両面1枚の簡単な筆記試験(言語・文章力、計算力、形状把握、安全に係る注意力)が制限時間45分で実施されました。
試験の内容は、各都道府県や主催団体によって異なります。
私の場合は、見学会に参加すると、過去問を配っていただけました。
また、HPにも参考問題が掲載されていました。

計算力の問題も、中学生レベルですが、ルート(平方根)の四則演算等、忘れていることもあるので復習が必要でした。
安全に係る注意力の問題は、1分程度の短い時間で、左右で違う箇所(似ている漢字や図形が並んでいる)すべてに〇を付ける問題でした。
初めてだと、ちょっと焦るので、過去問を紹介しているサイトがあれば、確認しておくことをお勧めします。

・高等技術学校主催(委託訓練)
適性検査(SPI)と知能検査を組み合わせたような問題でした。
冊子が配られ、各設問ごとに20問程度あり、1分ずつの号令をかけられ、時間内に解けるところまで進みます。号令に合わせて鉛筆を持ち、終わりの号令で鉛筆を置いて、次の設問に進む、を繰り返すスタイルでした。かなりの集中力が求められる1時間。どっと疲れました。
算数的な問題では、簡単な3桁の計算や、図形の問題。国語的な問題では、反対異義語や同意語を選ぶ、適切な接続詞を選ぶような問題がありました。
特徴的だったのは、上記の安全に係る注意力に関する問題に近い、間違い探し的な問題が多くありました。

面接試験の内容

こちらは、どちらも試験官2名の個人面接で、1人10分程度、同じ内容の質問が多かったです。
面接で聞かれるのは職業訓練や就職に関する基本的なことだけです。
聞かれそうな内容を想定しやすいため、事前に回答を用意するのも難しくありません。

面接官が確認したいポイントは以下の内容です。

  • 就職に対する意欲があるか
  • 訓練を受ける必要があるか
  • 資格取得だけが目的になっていないか
  • 職業訓練に通い続けられれるか

実際に聞かれた質問
・受講する訓練の内容を教えてください
・訓練の内容で、すでに身についているスキルはありますか?
・なぜ職業訓練を受けようと思ったのですか?
・職業訓練でどんなスキルを身に着けたいと思っていますか?
・どのような職業に就きたいと思っていますか?
・いつまでに就職する予定ですか?
・どのような就職活動をされていますか?
・訓練中に内定が決まったらどうされますか?
・希望の職が決まらない場合は、どうされますか?
・正社員を希望されていますか?
・訓練期間中、休まず通えますか?
・健康面で不安はありませんか?
・健康のためにされていることはありますか?

毎回、健康面について聞かれるのが不思議な感じでした。
職業訓練に問題なく通い続けられるか、確認されていたんですね。
全ての問いに対して、「職業訓練が必要なこと」と「訓練内容を生かした職に、なにが何でも、就きます!」という意気込みを回答に織り交ぜるのが大切なようです。

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落ちた理由を考えてみる

私のスペック

40代前半
国立大卒、一部上場企業を2社渡り歩く
前職(約15年勤務):下っ端管理職
経験職務:(1社目)情報システム部にて、社内PC管理・社内ヘルプデスク、社内システム&MicrosoftOffice講師、情報セキュリティ教育企画&講師
(2社目)財務系システムのインストラクター&営業支援(商談同行多め)

理由①倍率がとにかく高かった

1回目の受験は、9月から始まる本科の予備訓練として8月から5名だけ合格するというものでした。
1か月間の受講内容は全て社会人マナーに関するものだったので、社会人経験が浅い方が対象かな、という印象。
5名の合格者に対して、試験を受けに来た人が42名、倍率8.4倍の狭き門でした。→不合格

2回目、9月から始まる本科15名合格に対して、応募者84名。
前回試験より人が多く、受付で外に人が溢れてました。
倍率5.6倍→不合格

3回目、主催がポリテクセンターから高等技術学校に代わり、筆記試験の内容も変わりました。
こちらも倍率は変わらず、15名合格のところ68名が受験。
倍率4.5倍→合格

理由②面接で必死さアピールが足りなかった

1回目も2回目も面接の形式は同じで、聞かれた内容も同じようなものでした。
私的には、ごく普通の受け答えができました。筆記試験も満点ではないものの、ほぼ98%できていたと思います。

違いとしては、3回目の試験では、人数が多いということもあり、筆記試験の前に、面接シートというものを提出し、面接で聞かれるような内容について先に文章で記入することができました。
この面接シートに、「自分が今後希望の仕事をするために、どのような努力をしているか」を、詳しく書けたのが良かったんだと思います。
最初2回の面接では、当たり障りなく回答をしていて、必死さが伝わっていなかったのかも知れません。

理由③最後は運

しかし、実際に受かった人の中には、何で来た??という感じの人もいます。
決して面接で口がうまいタイプでも無さそうだし、合格基準が分かりません。
年齢も50代の方がいるので、関係無さそうです。

いろいろ調べていると、合否の決定に、抽選もあるようです。
面接〇点以上、筆記〇点以上の人から抽選して決めるようです。
こうなると、すべて運になってしまいます。

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まとめ

筆記試験の内容は、都道府県・職業訓練校によって違います。
過去問や参考問題がサイトに掲載されていないかチェック必須です。見学会があれば参加するのも◎

面接は聞かれる内容が決まっているので、回答をあらかじめ準備しましょう。
緊張しやすい人は、家族や友達に模擬面接をしてもらおう。

どんなに試験がうまくいっても、最後は運なので、不合格でも気にしないことが大切。
不合格になった場合、他に申し込める訓練がないか、日程を踏まえてリサーチしておこう。

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